自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
静岡県でおすすめのウォーキングコース第7弾は、伊豆の「松崎那賀川桜ウォーク」としました。伊豆の松崎町を流れる、那賀川沿いに咲く桜並木と菜の花を満喫するコースになります。
「なまこ壁」の家並みが残る「松崎」は美しい街で、良港とともに伊豆西海岸の拠点として発展し、教育にも熱心な歴史があります。街のキャッチフレーズは「花とロマンの里」。
道の駅「花の三聖苑」を起点・終点に、桜を楽しみながら、「伊豆の長八美術館」、「重文岩科学校」、「明治商家中瀬邸」等の歴史遺産もめぐるルートです。
- 「松崎那賀川の桜」を散策して満喫できる、静岡県でおすすめのウォーキングコースがわかる
- 「松崎那賀川桜ウォーク」ルートの特徴、見どころ、グルメスポット(観光・立ち寄り)がわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「松崎那賀川桜」 ウォーキングコースの概要
まずは、「松崎町那賀川の桜」 ウォーキングルートに関する基本情報は以下になります。
- エリア:静岡県松崎町(伊豆)
- コース概要:
1)道の駅「花の三聖苑」(Start)→(約1時間10分)→2)伊豆の長八美術館→(約45分)→3)重文岩科学校→(約45分)→4)明治商家 中瀬邸・伊豆文邸→(約1時間20分)→5)道の駅「花の三聖苑」(Goal) - 難易度:体力 ★★☆☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:4時間
- 距離:17.8km、標高差33m
- 歩数*):25,070歩
- 消費カロリー:1,295kcal
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】JR熱海駅から伊豆急下田駅まで約90分、伊豆急下田駅から南伊豆東海バスで松崎まで約50分
【車】道の駅「花の三聖苑」へは新東名長泉沼津ICから伊豆縦貫道、国道136号で約1時間45分。無料駐車場(大型5台、普通車85台)
*)歩数は、1歩71cmで歩数を算出しています。
(日本人女性の平均身長は158cm、歩数の計算方法は身長×0.45なので、158cm×0.45=71.1cm)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
(-80mは、GPSのノイズですね。)
周辺情報がわかるグーグルマップはこちら。右上の□クリックで拡大もできます。
「松崎那賀川桜ウォーク」特徴・見どころ・グルメスポット
■那珂川沿いに咲きほこる桜と菜の花を堪能
1)道の駅「花の三聖苑」(Start)-伊豆の長八美術館(約1時間10分)
道の駅「花の三聖苑」をスタート、ゴールとして、松崎港に注ぐ那珂川沿いの桜並木を歩きます。
「三聖人」とは、幕末の漢学者・土屋三余、明治期の実業家・依田佐二平、その弟で北海道十勝平野の開拓者・依田勉三を指します。依田兄弟は三余の門下生です。幕末から明治にかけて活躍した松崎出身の郷土の偉人です。敷地内には3人の業績や、松崎の歴史を紹介する三聖会堂、大学学舎があります。
道の駅「花の三聖苑」で準備ができたら、那珂川沿いに松崎港方面に伊豆の長八美術館を目指して下ります。しばらく進むと吊り橋・白蟹(しろかに)橋があるので橋を渡って、左岸にでます。
桜並木は川の両岸に、約1200本ものソメイヨシノが植栽され、3月下旬から4月上旬に開花し、多くの花見客でにぎわいます。桜と菜の花の両方を満喫できたり、桜のトンネルといったビュースポットもあります。夜桜のライトアップも人気です。
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■ロマンが漂う重要文化財重文岩科学校へ
2)伊豆の長八美術館-重文岩科学校 (約45分)
那賀川の国道136号に架かる「宮の前橋」で左折して国道136号線をしばらく西方向に歩きます。
桜並木を離れて、白壁がまぶしい「伊豆の長八美術館」はもうすぐです。
江戸時代、松崎生まれの『入江長八』は、江戸に出て左官の技量を磨き、独自の技法・漆喰鏝絵(こてえ)の名作を数多く残しました。美術館には長八の代表作約60点が展示されています。周辺には駐車場やトイレなどの施設も整い、少し休憩です。
岩科地区へは、山沿いのコースでのどかに田舎歩きになります。「重文岩科学校」まで2kmの道標があります。
国指定の重要文化財「重文岩科学校」は、文明開化を感じるなまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校です。明治12年(1879年)着工、翌13年9月に完成。日本では、甲府の「旧睦沢学校」(明治8年)、松本の国宝「旧開智学校」(明治9年)などに次ぐ古いものとして知られています。
鶴の間の欄干には名工『入江長八(伊豆の長八)』による「千羽鶴」が描かれています。左官技法と色彩技法を巧みに融合させた長八作品の傑作とあります。
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岩科学校手前の売店「開花亭」は、旧岩科村役場で、こちらも趣のある建物です。
■なまこ壁が残る松崎の街並みを散策
3)重文岩科学校-明治商家 中瀬邸・伊豆文邸(約45分)
帰路は、岩科川沿いの桜をめぐり、まち場に戻ります。長八美術館の向かいに広がる古い家並みをめぐります。
「なまこ壁」は、壁面に四角い瓦を並べて張り、継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗ったもので、漆喰部分が海の生き物「なまこ」に似ていることから、その名前がついたとのことです。防火性、保温性、保湿性に優れる建物になります。
かつて薬問屋だった近藤家の江戸末期の建物外観や、「伊豆文邸」、レトロな時計台が目を引く「明治商家 中瀬邸」、なまこ壁の欄干が特徴の「ときわ大橋」、なまこ壁の「松崎町観光協会」の建物もあり、歴史ロマンを感じます。
■リアルなカカシと田んぼを使った花畑
4)重文岩科学校-明治商家中瀬邸・伊豆文邸-道の駅「花の三聖苑」(Goal)(約1時間20分)
ゴールの道の駅「花の三聖苑」へ戻る途中の那賀川の右岸(北側)沿いに、農閑期の「田んぼを使った花畑」があります。とてもリアルな案山子(カカシ)がいて、一瞬本物(人)かと目を疑います。アフリカキンセンカやヒメキンギョソウ、ヒナゲシ、ヤグルマソウなどの花々が順を追って咲き乱れます。
見頃は、3月上旬から5月初め。「春爛漫♬」です。お疲れさまでした。
「松崎那賀川桜ウォーク」おすすめアレンジコース
「伊豆松崎町の那賀川の桜ウォーク」、体力や目的・興味に応じてコースアレンジは可能です。
『【厳選7】静岡県でおすすめのウォーキングコース〜松崎那賀川桜ウォーク〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が厳選する、静岡県のおすすめウォーキングコース”第7弾”は、『伊豆 松崎町の那賀川桜ウォーク』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、首都圏からも近く、訪れやすい地域でしょう。少し遠いですが東京近郊からでも日帰りは可能です。(特に最近の西伊豆は伊豆縦貫自動車道(天城北道路他)も整備されて、車でのアクセスも改善されつつあります。)
「松崎町 那賀川」付近は温暖な気候で、春夏秋冬様々な季節が楽しめるおすすめな場所になります。是非都合をつけて訪れてみてください。
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今後もおすすめのウォーキングコースや山歩きコースを順次ご紹介していきたいと思います。
ウォーキングの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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