自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
静岡県でおすすめのウォーキングコース第10弾は、旧東海道を歩く「箱根路ウォーク」としました。小田原宿から三島宿までの「箱根八里」は標高差800m以上ある旧東海道の山の難所でした。今回は、箱根八里の半分(四里;約16km)、三島宿から箱根峠(標高846m)までの西坂を登って、江戸気分を味わう旅です。
『東海道中膝栗毛』に登場する呑気な弥二さん、喜多さんらと同様に「箱根旧街道」の石畳道を旅人気分で歩きます。JR三島駅から「三島大社」、「三島スカイウォーク」、「山中城址」を経て、「箱根峠」を目指します。帰りはバスで三島駅(もしくは箱根街)まで下ります。
- 静岡県でおすすめのウォーキングコース「旧東海道・箱根路」がわかる
- 「箱根路ウォーク」ルートの特徴、見どころ、グルメスポット(観光・立ち寄り)がわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「箱根路ウォーク」 ウォーキングコースの概要
まずは、「箱根路ウォーク」 ウォーキングルートに関する基本情報は以下になります。
- エリア:静岡県三島市
- コース概要:
1)JR三島駅(Start)→(約15分)→2)三島大社→(約2時間30分)→3)三島スカイウォーク→(約45分)→4)山中城址→(約1時間)→5)接待茶屋跡→(約30分)→5)箱根峠(箱根エコパーキング)(Goal) - 難易度:体力 ★★★☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:5時間
- 距離:16km、標高差823m
- 歩数*):22,535歩
- 消費カロリー:1,701kcal
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】行き;JR三島駅。帰り;JR三島駅へは、「箱根峠」から東海バスで46分。「箱根関所跡」までは東海バスで約6分。
【車】三島駅周辺の有料駐車場、箱根峠の「箱根エコパーキング」は無料駐車場(数十台程度)あります。
*)歩数は、1歩71cmで歩数を算出しています。
(日本人女性の平均身長は158cm、歩数の計算方法は身長×0.45なので、158cm×0.45=71.1cm)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
周辺情報がわかるグーグルマップはこちら。右上の□クリックで拡大もできます。
「箱根路ウォーク」特徴・見どころ・グルメスポット
■箱根八里でたどる遥かな江戸の旅路
1)JR三島駅(Start)-三島スカイウォーク(約2時間45分)
JR三島駅の南口をスタートとして、「三島大社」、「三島スカイウォーク」に向かいます。まずは南東に向かい、清流が美しい白滝公園に着きます。湧水が白い滝のように流れていたことから名付けられたと言われています。楽寿園正門前に位置する水の都・三島らしい公園です。
公園を抜けると、清流の桜川が流れています。水辺の文学碑が並ぶ桜川沿いを進むと、「三嶋大社」に到着します。「三島大社」は伊豆国一の宮。源頼朝が源氏復興を祈願したと伝わります。小田原北条氏の庇護も受けました。
大社前の道を東にずっと進み、大場川に架かる新町橋を渡って、道標に従い旧東海道に入ります。JR東海道本線の踏切を渡って、愛宕坂を登り、錦田一里塚、初音ヶ原の松並木を越えます。途中、箱根西麓三島野菜の畑も見られます。
「臼転坂」や「こわめし坂(米を背負って登ると汗と熱で米が蒸されて「強飯」になることから)」といった、かなりの急坂を登ると「三島スカイウォーク」、巨大な吊り橋が見えてきます。
カメヤの生おろし仕立ての「箱根西麓にんじんドレッシング」はこちらをチェック👇
■日本一長いつり橋から楽しむ眺望
2)三島スカイウォーク-山中城址(約45分)
「三島スカイウォーク」は、平成27年(2015)に開業した日本一長い400mの吊り橋です。この日本一長いつり橋から日本一の富士山が眺めれるのが売り文句らしいですが、残念ながら天候は曇りで富士山は隠れたままです。
「三島スカイウォーク」からまた旧東海道の石畳に入り、しばらく進むと「山中城址」が見えてきます。
■障子堀が美しい山中城址
3)山中城址-箱根峠(Goal)(約1時間30分)
「山中城址」は、北条氏が西への最も重要な備えとして築いた大規模な山城で、長年の発掘調査によって本丸、出丸、曲輪や障子掘、畝堀といった北条流築城の全容がほぼ明らかになっています。山中城は豊臣秀吉の小田原攻めの激戦地で、天正18年(1590)圧倒的な豊臣軍勢の前に半日で落城しました。
山中城址のほど近くの石畳の旧街道には、風化し苔むした石仏とその隣に司馬遼太郎の「幾億の足音が坂に積り 吐く息が谷を埋める わが箱根にこそ」と刻まれた石碑が立っています。森閑とした石畳に古の旅人(武将たち)の息づかいが聞こえてきそうです。
北条早雲の生涯を描いた傑作長編『箱根の坂 司馬遼太郎 (著)』は、こちらをチェック👇
山中城址を通って、西櫓跡から本丸跡、八坂神社を通って、一度旧国道一号線にでます。ここからさらに旧街道を進みます。途中、三島市眺望地点「施行平」に立ち寄ります。ここから三島の街と駿河湾、沼津アルプス、愛鷹連山、天気が良ければ富士山が眺望できます。お昼休憩とします。
休憩後に、「かぶと石」、「接待茶屋跡」を過ぎて、もうしばらく登ると箱根峠(箱根エコパーキング)に到着です。パーキングには新箱根八里記念碑(峠の地蔵)があり、著名人の言葉が刻まれています「夢に向かってもう一歩(向井千秋)」。箱根峠のバス停は少し先の国道一号線沿いです。
おつかれさまでした。
「箱根八里」は、府中(静岡)生まれの「十返舎一九」が書いた『東海道中膝栗毛』の中で弥次郎兵衛と喜多八が滑稽な旅をしたことでも知られています。
読みやすい現代語訳版『東海道中膝栗毛 21世紀版少年少女古典文学館』は、こちらをチェック👇
静岡のお土産は、別記事でもまとめてご紹介しています。こちらをチェック👇
「箱根路ウォーク」おすすめアレンジコース
「箱根路ウォーク」のルートはバス路線近くのため、うまくバスを活用することで、体力や目的・興味に応じたコースアレンジは可能です。
『【厳選10】静岡県でおすすめのウォーキングコース〜箱根路ウォーク〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が厳選する、静岡県のおすすめウォーキングコース”第10弾”は、箱根旧街道の石畳を歩く『箱根路ウォーク』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、首都圏からも近く、訪れやすい地域でしょう。東京近郊からでも日帰り圏内です。
「三島市」周辺は本当に気候が温暖で、「春夏秋冬」様々な季節が楽しめるおすすめな場所になります。是非都合をつけて訪れてみてください。
今後もおすすめのウォーキングコースや山歩きコースを順次ご紹介していきたいと思います。
ウォーキングの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
コメント