自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
この記事では、初めて山歩き・山登りをされる初心者(〜中級者)から幅広い世代におすすめの、日帰りできる気持ちの良い静岡県(伊豆)の低山登山・トレッキング・ハイキングコースを紹介します。
静岡県伊豆地区でおすすめするトレッキングコースは、「仁科峠・猫越岳・猫越峠」登山コースです。伊豆山稜線歩道を縦走するハイキングコースで、樹齢200年以上の大ブナの森(原生林)を目指す往復コースになります。高原(稜線)ハイクのため登山中の眺望も良好で、天気が良ければ富士山も望めます。標高差は比較的少なく(150mほど)、初心者でも安心です。
西伊豆スカイラインからの交通アクセスも良く、登山口(仁科峠)には無料駐車場も整備されています。
- 静岡・伊豆・富士山周辺でおすすめの登山・トレッキング・ハイキングコース「仁科峠・猫越岳・猫越峠」がわかる
- 「仁科峠・猫越岳・猫越峠(伊豆山稜線歩道)」登山コースの特徴、見どころ、グルメ(観光・立ち寄り)スポットがわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「仁科峠・猫越岳・猫越峠」トレッキングコースの概要
まずは、「仁科峠・猫越岳・猫越峠」登山コース(ハイキングコース)に関する基本情報はこちらになります。
- 山(標高):
「仁科峠」(にしなとうげ;標高895m)
「猫越岳」(ねっこだけ;標高1034m)
「猫越峠」(ねっことうげ;標高970m) - エリア:静岡県土肥・湯ヶ島
- コース概要:仁科峠から猫越岳を越えてブナの大木林を往復するコース
1)仁科峠(Start)→(約1時間10分)→2)猫越岳→(約45分)→3)大ブナの森→(約45分)→4)猫越岳→(約50分)→5)仁科峠(Goal) - 難易度:体力 ★★☆☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:約3時間30分
- 距離:9.2km
- 最低高度:892m
- 最高高度:1040m
- 累積高度(+)548m
- 累積高度(-)549m
- 消費カロリー:1175kcal
- 路面:よく整備されたハイキングコース
- おすすめの季節:四季を通じて楽しめます。
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】
公共交通機関は不向き。バスは近隣まではなく、修善寺駅(伊豆箱根鉄道駿豆線)からタクシー利用(37分27km)。
【車】マイカー・レンタカーが便利。仁科峠の登山口に約20台の無料駐車場あり。
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
特に危険を感じる箇所はありません。グーグルマップでも表示しておきます。各ポイント地点の情報も参照できます(右上□で拡大地図表示もできます)。
「仁科峠・猫越岳・猫越峠」トレッキングコースの特徴・見どころ・立ち寄りスポット
「仁科峠・猫越岳・猫越峠」トレッキングコースの特徴・見どころを見てみます。
■西伊豆の海と天城湯ヶ島を結ぶ眺望良好な峠をハイク(伊豆山稜線歩道を楽しむ)
1)仁科峠(Start)-猫越岳(約1時間10分)
伊豆半島の山陵の東側の天城山(万二郎岳、万三郎岳)はハイカーでとても賑わいますが、西側の仁科峠周辺は東京からのアクセスが少し不便なためか、ハイカーはそれほどでもありません。ブナ・ヒメシャラの大木林の自然が豊富なため、自然を満喫したい登山者にとっては絶好の穴場となっています。
東名高速道路なら沼津IC、新東名高速道路なら長泉沼津ICから伊豆縦貫道、修善寺道路(自動車専用道路)を通って約1時間で仁科峠に至ります。
仁科峠は、西伊豆の海岸部と内陸の天城湯ヶ島町方面を結ぶ峠で、ササ原の広がる眺望の良い高原として知られています。駐車場には20台ほど駐車可能です。途中の西伊豆スカイラインは道幅も広く気持ちよくドライブできます。
登山口の駐車場から、ササ原の登山道を登るとナベ石と呼ばれる巨石のある「仁科峠展望台」に着きます。天気が良ければ、北方には西伊豆山陵の上に富士山が望めます。西方の眼下には駿河湾(宇久須港と集落)が見下ろせます。
展望台から下り、緩やかな登山道をさらに登っていくと、天城牧場の牧草地が左手に広がります。さらに急峻な丸太の階段を上ると「後藤山」の山頂です。
後藤山から緩やかに下ると後藤峠をさらに進むと「展望台」に出ます。遠方に富士山の眺望がすばらしい。360度のパノラマは、この展望台と、先ほどの「仁科峠展望台」だけになります。長椅子もあり、しばし休憩です。
展望台から緩やかに登ると、「猫越岳山頂の池」に着きます。昔は「猫越火口湖」と呼ばれていたようですが、最近の調査では、猫越火山の火口はすでに浸食で失われており、溶岩が作ったなだらかな斜面の上の池とされています(伊豆半島ジオパーク標識より)。
「猫越岳山頂の池」からさらに登ると「猫越岳の山頂」に到着です。
2)猫越岳-大ブナの森(約45分)
「猫越岳」の山頂は木々に囲まれていて展望はありません。猫越岳までの登山道は良く整備されていますが、ここからは少し荒れた登山道になり猫越峠を過ぎます。
尾根の木々はブナ、ヒメシャラの大木林に変わり、樹齢200年以上のブナ林を登山道から堪能できます。写真は1月末の撮影ですが、葉が落ち、樹木の独特な形状がより明確にかたどられて大変神秘的な雰囲気です。
落葉広葉樹は四季の変化が大きく、それぞれで美しい景観が楽しめます。春は新芽が淡い黄緑色、初夏は空を覆う深緑、秋は黄葉になり、晩秋には実を落とし、冬は枝先が太陽に輝き、雪が降れば霧氷がつきます。天城山系の伊豆中央山稜には貴重なブナ林が残されています。このあたり周辺が「大ブナの森」です(写真はすべて1月末に撮影)。
3)大ブナの森-仁科峠(Goal)(約1時間35分)
「大ブナの森」で昼食とします。お弁当を食べてゆったりとブナの原生林を堪能したら、来た登山道を戻ります。途中猫越岳の山頂をまた縦走で登りますが、標高差はそれほどでもないので、疲れた体でも大丈夫です。稜線歩きを気持ち良く駐車場まで戻ります。
お疲れさまでした。
「仁科峠・猫越岳・猫越峠」トレッキングおすすめアレンジコース
「仁科峠・猫越岳・猫越峠」は、往復の縦走コースがオススメですが、時間や体力と相談しながら自分に合ったコースアレンジが可能です。
「おとな旅プレミアム 伊豆 第4版」は、こちらをチェック👇
『【厳選10】静岡県(伊豆)でおすすめのトレッキングコース〜仁科峠・猫越岳・猫越峠〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が実際に歩いて厳選した、静岡県東部・伊豆地区でおすすめトレッキングコース”第10弾”は、『〜仁科峠・猫越岳・猫越峠(伊豆山稜線歩道)〜コース』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、首都圏からも近く、訪れやすい地域と思います。マイカーやレンタカーであれば東京近郊で日帰りも可能です。
紙の地図「山と高原地図 伊豆 天城山 2024 (山と高原地図 33) 」は、こちらをチェック👇
今後もおすすめのトレッキング・山歩きコースやウォーキングコースを順次ご紹介していきたいと思います。
トレッキングや登山、山登り、山歩きの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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