自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
静岡県・富士箱根周辺でおすすめのウォーキングコースは、神奈川県のJR湯河原駅から温泉街を散策しながらリニューアルした湯河原惣湯(万葉公園)を目指すコースです。パワースポット「五所神社」で、神奈川銘木百選のクスノキの巨木も堪能できる「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」としました。
本コースでは、湯河原の新名所でもある万葉公園「湯河原惣湯 Books & Retreat」で日帰り温泉と食と本を満喫できる湯らり旅コースになっています。
「JR東海道本線の湯河原駅」を起終点に、千歳川の渓流に沿って「湯河原惣湯(万葉公園)」までの短コースです。交通アクセスも良好で、お手軽にウォーキングや地元グルメが楽しめます。
- おすすめのウォーキングコース「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」がわかる
- 「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」ルートの特徴、見どころ、グルメスポット(観光・立ち寄り)がわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」 ウォーキングコースの概要
まずは、「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」 ウォーキングルートに関する基本情報は以下になります。
- エリア:神奈川県湯河原町(ゆがわらまち)
- コース概要:
1)JR湯河原駅(Start)→(約15分)→2)五所神社→(約30分)→3)万葉公園(湯河原惣湯)→公園内散策(約30分)→(約45分)→4)JR湯河原駅(Goal) - 難易度:体力 ★☆☆☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:2時間00分
- 距離:6.6km、標高差126m
- 歩数*):9,296歩
- 消費カロリー:580kcal
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】;JR湯河原駅(東海道本線)が起終点。
*)歩数は、1歩71cmで歩数を算出しています。
(日本人女性の平均身長は158cm、歩数の計算方法は身長×0.45なので、158cm×0.45=71.1cm)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
周辺情報がわかるグーグルマップはこちら。右上の□クリックで拡大もできます。
「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」特徴・見どころ・グルメスポット
■湯河原駅からパワースポット五所神社を目指す
1)JR湯河原駅(Start)-五所神社(約15分)
スタート・ゴールは、JR湯河原駅(東海道本線)です。千歳川の渓流に沿って湯河原温泉街を散策します。歩道もよく整備されて歩きやすいコースになります。
湯河原駅前には「土肥實平公並婦人像(土肥実平像)」と「土肥氏館跡碑」があります。鎌倉幕府を創設した源頼朝が石橋山の合戦で敗れた際に、その敗戦を手助けしたのが土肥實平です。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも取り上げられ、頼朝が洞窟「しとどの窟」で平家から身を隠した場面は印象的でした。
湯河原駅の商店街を西に進むと「湯河原温泉由来碑」があり、さらに進むと「五所神社」が見えてきます。湯河原温泉由来碑には以下とあります。
「足柄の 土肥の河内に 出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに」(万葉集 第14巻東歌)
<意味>
湯河原の温泉が、夜となく、こんこんと河原から湧いているが、その湯河原温泉が湧き出るような情熱で、彼女が私の事を思ってくれているかどうか、はっきり言ってくれないので、毎日仕事が手につかないよ。(足柄の土肥(湯河原の古称))
万葉集4500首の中で、温泉の湧きだしている有様を歌っているのは、この一首のみのようです。
■五所神社から千歳川渓流の谷を遡るように続く湯河原温泉街を散策
2)五所神社-湯河原惣湯(万葉公園)(約30分)
「五所神社」は、源頼朝が戦勝祈願したとされる歴史ある神社です。境内になる樹齢850年以上、樹高36m、胸高周囲8.2mの巨大な御神木のクスノキ(楠木)は、勝利・健康・安全のご利益があるとされているパワースポットです。隣の天然記念物のイチョウも巨木ですが、五所神社の道路を挟んで南側には、「明神の楠」があります。こちらも同様に荘厳です。
五所神社から千歳川渓流の谷を遡るように上っていくと、湯河原温泉街が見えてきます、古式ゆかしい風情が今でも残る日本旅館主体の”温泉街”です。
温泉街から、千歳川の川沿いを清流の音を聞きながら散策もできます。この清流にはゲンジホタルも生息しているようです。
しばらく、川沿いを歩くと、万葉公園(湯河原惣湯「玄関テラス」)が見えてきます。リニューアル前の万葉温泉入口の雰囲気からずいぶん洗練されて、見違えるようです。
3)湯河原惣湯(万葉公園)(散策約30分)-JR湯河原駅(約45分)
古くから文豪にも愛されてきた温泉町、湯河原。そんな湯河原を代表する観光スポット「万葉公園」が2021年に全面リニューアル。「湯河原惣湯 Books & Retreat(ゆがわらそうゆ)」がオープンし、新しい楽しみ方ができるようになりました。
万葉公園内にある日帰り温泉「惣湯(そうゆ)テラス」や「玄関テラス」、湯河原のスイーツ土産も楽しみです。
中世、この土地は武士や村人の湯治場として利用されていました。江戸時代になると「湯ヶ川原」の地名が登場し「湯河原温泉」と呼ばれるようになります。村人は河原から自然湧出する温泉の共同湯坪を「村湯」「惣湯」と呼び、地域の共同湯として大切に管理しました。
明治時代に入ると、養生の地として湯宿が次々と建てられるようになります。著名な政治家・軍人・文人墨客が多数訪れ、湯河原温泉は多くの文学作品に取り上げられます。
またその泉質は「傷の湯」で知られ、日清・日露戦争の傷病兵の療養地となり、名湯の評判は全国に広まりました。
現在「万葉公園」の名称で知られるこの地は、明治の実業家・大倉孫兵衛の別荘があり、療養中の人々に解放され「養生園」「大倉公園」と呼ばれていました。
来園者がゆったり過ごせるテラスや無料足湯、観光ステーションなどを備えた公園になっています。
万葉歌碑のあるトンネルをくぐると小さな滝があり、清流沿いに無料テラス席も充実しており、ゆっくりと清流と紅葉を堪能しました。
復路は、来た道をそのまま戻ります。途中で雰囲気の良い地元で愛される喫茶店に立ち寄り昼食とします。
お疲れさまでした。
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「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」おすすめアレンジコース
体力や目的・興味に応じたコースアレンジは可能です。
『【厳選19】箱根周辺のおすすめのウォーキングコース~湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が厳選する、静岡県・富士箱根周辺でおすすめのウォーキングコースは、神奈川県のJR湯河原駅から温泉街を散策しながらリニューアルした湯河原惣湯(万葉公園)を目指すコースです。パワースポット「五所神社」で、神奈川銘木百選のクスノキの巨木も堪能できる「湯河原駅から湯河原惣湯(万葉公園)」としました。
湯河原町・湯河原温泉は、神奈川県の南西部に位置して、古くから文豪、画家など多くの作家が逗留し創作の筆を執った歴史ある温泉街です。首都圏からも近く、訪れやすい場所でしょう。
周辺は気候が温暖で、「春夏秋冬」様々な季節が楽しめます。
今後もおすすめのウォーキングコースや山歩きコースを順次ご紹介していきたいと思います。
ウォーキングの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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