自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
静岡県(伊豆)でおすすめのウォーキングコース第11弾は、日本の夜明けの始まり「下田開国史跡ウォーク」としました。幕末の動乱期には開国の嵐に巻き込まれた伊豆半島の先端にある下田。下田湾奥にある道の駅「開国下田みなと」を起終点に、開国にまつわる史跡をめぐるコースになります。
江戸末期の歴史(幕末)に思いをはせ、伊豆のジオ(地形・自然)とともに堪能できるルートです。
- 静岡県でおすすめのウォーキングコース「下田開国史跡」がわかる
- 「下田開国史跡ウォーク」ルートの特徴、見どころ、グルメスポット(観光・立ち寄り)がわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「下田開国史跡ウォーク」 ウォーキングコースの概要
まずは、「下田開国史跡ウォーク」 ウォーキングルートに関する基本情報は以下になります。
- エリア:静岡県下田市
- コース概要:
1)道の駅「開国下田みなと」(Start)→(約1時間30分)→2)白濱神社→(約45分)→3)玉泉寺→(約30分)→4)了仙寺・長楽寺→(約25分)→5)下田海中水族館(下田公園)→(約40分)→5)安直楼→(約20分)→6)道の駅「開国下田みなと」(Goal) - 難易度:体力 ★★☆☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:4時間10分
- 距離:15.6km、標高差83m
- 歩数*):21,972歩
- 消費カロリー:1,414kcal
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】;道の駅「開国下田みなと」へは伊豆急下田駅から徒歩で約10分。
【車】道の駅「開国下田みなと」に無料駐車場あり。226台。
*)歩数は、1歩71cmで歩数を算出しています。
(日本人女性の平均身長は158cm、歩数の計算方法は身長×0.45なので、158cm×0.45=71.1cm)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
周辺情報がわかるグーグルマップはこちら。右上の□クリックで拡大もできます。
「下田開国史跡」特徴・見どころ・グルメスポット
■伊豆最古の白濱神社(岩場に立つ赤鳥居がシンボル)
1)道の駅「開国下田みなと」(Start)-白濱神社(約1時間30分)
起終点は、下田湾奥の道の駅「開国下田もなと」(ベイステージ下田)です。目の前には、下田魚市場がありキンメをはじめ新鮮な魚介類が毎朝水揚げされます。
伊豆東海岸の古道「伊豆東浦路」を踏破してみます。道の駅からは国道135号線を白浜・河津方面に向かい、「下田オーシャンパークホテル」の少し先から古道に入ります。東浦路は熱海まで続く伊豆東海岸のかつての主要陸路です。
吉田松陰と弟子の金子重輔が黒船を追って下田に入ったルートであり、伊能忠敬の測量隊も踏み入った歴史上欠かせない道です。
緩やかな登りで、途中からは人が通れる程度の狭い古道を進むと白浜海岸のホテル手前に出ます。国道135号線を北上すると伊豆最古の「白濱神社」に着きます。
■幕末の開国にまつわる史跡をめぐる
2)白濱神社-了仙寺・長楽寺(約1時間15分)
「白濱神社(伊古奈比咩命神社)」は、白い砂浜が続く大浜海岸と白浜中央海岸の中間に位置します。白浜海岸はそれらの総称になります。由緒高い境内には、樹齢2000年とされるビャクシン(薬師の柏槙)のご神木があります。裏手に回ると海岸の岩場に建つ赤鳥居があるので参拝します。
下田市街へは、国道135号線を戻ります。国道135号線からは伊豆の美しい海岸線と伊豆半島ジオパーク(地形・自然)が堪能できます。市街に入り閑静な住宅街を抜けると「玉泉寺」です。
日本で最初の米国総領事館が置かれたの玉泉寺の初代総領事タウンゼント・ハリスの像や記念施設があります。当時ハリスが欲した牛乳にちなんだ、牛乳の碑「日本における牛乳販売の始まり」もあります。
玉泉寺からすぐに「弁天島」があります。幕末の吉田松陰が黒船に向かって伝馬船を漕ぎ出したとされます。弁財天公園には吉田松陰と弟子の金子重輔の像「踏海の朝(あした)」があります。踏海とは、密航のことで、松陰らはその後自首して江戸送りになっています。志士、思想家、教育者、革命家と多彩な顔を持つ吉田松陰です。
吉田松陰の生涯(吉田松陰(1) (山岡荘八歴史文庫))は、こちらをチェック👇
■自然の入り江と下田公園(下田城址)
3)了仙寺・長楽寺-下田公園-道の駅「開国下田みなと」(Goal)(約1時間25分)
道の駅「開国下田みなと」を通り過ぎ、伊豆急下田駅手前の大通りを、お吉の墓がある「宝福寺」に向かいます。幕末の悲劇のヒロインお吉は、下田奉行所の命で玉泉寺のハリスに仕え、小料理屋「安直楼」を営んだことで知られています。ハリスに仕えたため「唐人お吉」とも呼ばれました。
大通りをまっすぐ進むと、「了仙寺」に突き当たります。日米和親条約(下田条約)が結ばれたまさに開国の地です。隣の「MoBS黒船ミュージアム」で数多くの史料を展示しています。
港沿いのペリー来航記念碑(上陸地)から了仙寺までの間は「ペリーロード」と命名され、レトロな街並みを見ることができます。
長楽寺に立ち寄ったのち、南下して海沿いに向かいます。和歌の浦遊歩道を通ろうとしましたが、災害のため通行止めでした。そこで、半島の中央を通るトンネルを抜けて「下田海中水族館」に向かいます。自然の入り江を利用した水族館で、イルカやアシカのショーが人気です。
水族館から、下田公園(下田城址)をめぐって、ペリー来航記念碑、安直楼を目指します。
下田公園はアジサイの名所(6月には約300万輪)としても知られ、お茶ヶ崎展望台からの「下田海中水族館」や「下田港」を見下ろす眺望も望めます。趣のある銅像もありました。
ペリーの記念碑から、お吉ゆかりの「安直楼」、懐かしい温泉銭湯「昭和湯」を見て、道の駅に戻ります。なお、例年5月中旬の土日でに、『黒船祭』が開催されるようです。
おつかれさまでした。
お吉『紅椿無惨 唐人お吉』は、こちらをチェック👇
『日本開国 アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由』は、こちらをチェック👇
静岡のお土産は、別記事でもまとめてご紹介しています。こちらをチェック👇
【番外編】下田公園の銅像ギャラリー
おまけで、下田公園の散策路の途中で趣のある銅像が9作品ほどあったので、銅像ギャラリーとして掲載しておきます。
「下田開国史跡ウォーク」おすすめアレンジコース
体力や目的・興味に応じたコースアレンジは可能です。
『【厳選11】静岡県(伊豆)でおすすめのウォーキングコース〜下田開国史跡ウォーク〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が厳選する、静岡県(伊豆)のおすすめウォーキングコース”第11弾”は、伊豆のジオと日本の夜明けの始まりを堪能できる『下田開国史跡ウォーク』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、首都圏からも近く、訪れやすい地域でしょう。東京近郊からでも日帰り圏内です。
周辺は本当に気候が温暖で、「春夏秋冬」様々な季節が楽しめるおすすめな場所になります。是非都合をつけて訪れてみてください。
今後もおすすめのウォーキングコースや山歩きコースを順次ご紹介していきたいと思います。
ウォーキングの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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