自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
静岡県中部地区でおすすめするウォーキングコースは、三保の松原「世界文化遺産を歩く」コースになります。静岡県の「三保の松原」は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成要素として2013年6月に登録されています。
今回は、「JR清水駅」から「清水マリンパーク」を経て「羽衣の松」までを歩くウォーキングコースです。
天気が良ければ、羽衣伝説が残る「三保の松原」から霊峰富士の眺望が堪能できます。「三保の松原」は、世界遺産認定されたのち、広くきれいな駐車場や観光客のための歴史や学びの施設「みほしるべ(静岡市三保松原文化創造センター)」ができたりと、大変洗練されてきました。
ウォーキングコースは「旧線路「清水港線」跡地である歩行者・自転車等専用道路」を通り、湾岸・海岸沿いに富士山を眺めながら大変気持ち良く歩けます。初心者(〜中級者)や中高年の方にも最適なコースになっています。
- 「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」富士山の眺望と清水の港町が散策できる、静岡でおすすめのウォーキングコースがわかる
- 「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」コースの特徴、見どころ、グルメスポットがわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」 ウォーキングコースの概要
「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」 ウォーキングコースに関する基本情報はこちらになります。
- エリア:静岡県静岡市清水区
- コース概要:
1)JR清水駅(Start)→(約30分)→2)清水マリンパーク→(約1時間30分)→3)三保内浜海水浴場→(約40分)→4)清水灯台→(約30分)→5)羽衣の松(Goal) - 難易度:体力 ★★☆☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:3時間10分
- 距離:13.5km、標高差18m
- 歩数:19,014歩
- 消費カロリー:1328kcal
- 交通機関(アクセス):
【行き】JR東海道本線 清水駅(東口)
【帰り】バス JR清水駅へは、しずてつジャストライン「白浜町」バス停から約20分
【車】街歩きなので電車が便利です。駐車場は三保の松原にはあります(無料;173台)。コインパーキングは清水街中にいくつかあります(平日:600円/日、休日:1000円/日程度)。
*)歩数は、1歩71cmで歩数を算出しています。
(日本人女性の平均身長は158cm、歩数の計算方法は身長×0.45なので、158cm×0.45=71.1cm)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
周辺情報がわかるグーグルマップはこちら。右上の□クリックで拡大もできます。
「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」 ウォーキングコースの特徴・見どころ・グルメスポット
■江戸時代より人と物が行き交う貿易港を歩く
1)JR清水駅(Start)-清水マリンパーク (約30分)
「JR清水駅(東口)」より、県道をまたいで「江尻漁港」とを結ぶ歩行者デッキ(橋上通路)を歩きます。「江尻漁港」近くの「清水魚市場」を過ぎると新鮮な魚介類を食べたり、買えたりできる「河岸の市」があります。早朝より多くの人でにぎわっています。港周辺の空にはカモメが飛び交っています。
「江尻漁港」から「清水市役所」方面に向かい、旧線路「清水港線」跡のよく整備された「自転車・歩行者道路」を歩きます。やがて観覧車が目印の「清水マリンパーク」が見えてきます。
2)清水マリンパーク-三保内浜海水浴場 (約1時間30分)
「清水マリンパーク」は、複合商業施設やヨットハーバー、人工渚、遊歩道、遊覧船や水上バス乗り場があり、休日ともなると家族連れなどで賑わいます。
公園の一角には清水港の歴史を物語る遺跡が残されています。昭和3年(1928年)国鉄清水港駅に設置された港湾荷役機械「清水港テルファー」クレーンです。木材を貨車に積み込むためのクレーンで当時、神戸、名古屋にしかない最新型でした。現在、国の登録有形文化財になっています。
清水港は、富士山を仰ぎ、三保の松原に囲まれた国際港で、大型旅客船の寄港も多くあります。神戸や長崎とともに”日本三大美港”の一つです。江戸時代は駿河はもとより甲斐や信濃の幕府領から集まった物資は清水港から船で江戸に運ばれました。マリンパーク近くの倉庫街には湾岸独特の雰囲気が感じられます。
「清水マリンパーク」で、ヨットと富士山を堪能したのち、国道150号線沿いの”専用レーン”を進み、やがて県道199号線に入ります。三保半島の入り口です。
「旧三保駅」を過ぎると、県道199号線と合流します。プロサッカークラブ「清水エスパルス」の三保グランドを横目に進むと、やがて「三保内浜海水浴場」にでます。近隣に子供連れやカップルに人気の「東海大学海洋科学博物館(海のはくぶつかん)・自然史博物館(恐竜のはくぶつかん)」もあります。
■羽衣伝説が残る絶景三保の松原へ
3)三保内浜海水浴場-清水灯台 (約40分)
「三保内浜海水浴場」は湾内に長い砂浜を持ち、波は穏やかで水もきれいです。マリンスポーツ(ウィンドサーフィン、スタンドアップパドルボード(SUP)、ウイングサーフィン、他)の基地で、多くの愛好家で人気となっています。
三保半島の先端は「真崎」です。ここから内湾から離れて半島の東側を歩きます。「真崎」からの「富士山」も絶景で、しばらく「富士山」を左手に見ながらの海岸沿いのウォーキングになります。
三保の松原を歩いている途中で、「鷹やハヤブサ」といった猛禽類が何匹も空を舞っていました。
新しい年を迎えて初めて見る夢が「初夢」。昔の人は、夢は神仏のお告げと信じ、夢で吉凶を占ったりしていました。初夢には、新しい年の吉凶を占うものでもあるのです。おめでたい夢として、「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」ということわざがあります。これは、初夢に見ると特に縁起が良いとされています。
由来は徳川将軍家に縁の深い駿河国(するがのくに、現在の静岡県中部)と結び付けた説が多いようです。「三保の松原」からの富士山と徳川家康の趣味の鷹狩り。江戸時代の浮世絵師・歌川広重『冨士三十六景 駿河三保之松原』にも富士の景勝地として描かれています。こちらをチェック👇
また松本潤主演で注目のNHK大河ドラマ『どうする家康』で家康公が75年の生涯で、最も長く暮らしたのは駿府こと静岡。「どうする家康」は、こちらをチェック👇
「三保飛行場」を横目に、「清水三保海浜公園」を抜けると「清水(三保)灯台」があります。
4)清水灯台-羽衣の松 (約30分)
「清水灯台」は、明治45年(1912年)に点灯した日本初の鉄筋コンクリ―ト造りの灯台になります。灯台から海岸沿いの「太平洋岸自転車道」を松林を右手に歩きます。
やがて松林の中を進む遊歩道に入ります。この周辺がいわゆる「三保の松原」になります。しばらく進むと「羽車神社」と「羽衣の松」に到着です。
「三保の松原」は、世界遺産認定されたのち、広くきれいな駐車場や観光客のための歴史や学びの施設「みほしるべ(静岡市三保松原文化創造センター)2019年3月オープン」ができたりと、大変洗練されてきました。
「風早の三穂の浦みを漕ぐ舟の舟人騒ぐ波立つらしも」-万葉集にもあるように、三保の松原は古くからの景勝地です。大正11年(1922年)に「天橋立」や「兼六園」とともに日本初の「名勝」に指定されています。なお「名勝指定100周年記念・令和3年度企画展Ⅳ『三保松原の100年とこれから』」が2022年2月26日から2022年5月8日まで、前述の「みほしるべ」で開催されています。こちらをチェック👇
「三保の松原」は「羽衣伝説」でも知られます。天女が舞い降りて羽衣をかけたと伝わる「羽衣の松」が、現在は三代目に交代しています。
「三保の松原」からまっすぐな松の並木道が伸びています。500m以上もある並木道をたどると、「御穂(みほ)神社」にでます。この並木道は降臨した神が「御穂神社」に至るための「神の道」なのだそうです。
羽衣の松(天羽衣;石川雅望(夕陽亭文庫))はこちらをチェック👇
お疲れさまでした。
「三保の松原」-「世界文化遺産を歩く」 ウォークおすすめアレンジコース
見どころスポットが近隣に点在しているので、体力や目的・興味に応じてコースアレンジは可能です。
ちなみに、「三保松原」はNHK番組『ブラタモリ』でも紹介されています。こちらをチェック👇
『【厳選5】静岡県でおすすめのウォーキングコース〜三保の松原〜世界遺産を歩く〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が厳選する、静岡県のおすすめウォーキングコース”第5弾”は、港町清水の湾岸・海岸沿いに富士山を眺めながら大変気持ち良く歩ける『三保の松原〜世界遺産を歩くコース』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、首都圏からも近く、訪れやすい地域と思います。東京近郊で日帰りも可能です。
「静岡市(清水区・三保)」は年中温暖な気候で、春夏秋冬様々な季節が楽しめるおすすめな場所になります。是非都合をつけて訪れてみてください。
今後もおすすめのウォーキングコースや山歩きコースを順次ご紹介していきたいと思います。
ウォーキングの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
コメント