自然を満喫できると人気の登山や新しい発見・散策が人気の街歩き・ウォーキングですが、いざ始めようと思っても、どこを歩いたら良いのか迷うことはないでしょうか。
この記事では、初めて山歩き・山登りをされる初心者(〜中級者)から幅広い世代におすすめの、日帰りできる気持ちの良い静岡県(伊豆)の低山登山・トレッキング・ハイキングコースを紹介します。
静岡県伊豆地区でおすすめするトレッキングコースは、「八丁池(天城山)」登山コースです。旧天城トンネル入口から天城峠に登り、尾根通しに八丁池を堪能して、水生地に下る周遊コースになります。
日本百名山の天城山は、「万三郎岳・万二郎岳」登山コース(シャクナゲコース)が人気ですが、神秘的な八丁池と森林浴を満喫できる「八丁池コース」も実はオススメです。
昭和天皇のモリアオガエルの研究でも知られた「八丁池」は、自然あふれる断層湖で「天城の瞳」とも呼ばれる美しい湖です。池の周囲の天城火山の緩斜面にはブナやヒメシャラをはじめとする原生林が広がり、気持ちのよい散策が楽しめます。
標高差も比較的少なく、ハイキングコースがよく整備されているので、初心者でも安心です。
- 静岡・伊豆・富士山周辺でおすすめの登山・トレッキング・ハイキングコース「八丁池(天城山)」がわかる
- 「八丁池(天城山)」ハイキングコースの特徴、見どころ、グルメ(観光・立ち寄り)スポットがわかる
- 体力や目的に応じて、おすすめアレンジコースも紹介
それではいってみます。
「八丁池(天城山)」トレッキングコースの概要
まずは、「八丁池(天城山)」登山コース(ハイキングコース)に関する基本情報はこちらになります。
- 山(標高):
「天城山(八丁池)」(あまぎさん(はっちょういけ);標高1173m) - エリア:静岡県伊豆市
- コース概要:旧天城トンネル入口から天城峠に登り、尾根通しに八丁池を堪能して、水生地に下る周遊コース
1)水生地下駐車場(Start)→(約10分)→2)旧天木トンネル入口→(約20分)→3)天城峠→(約35分)→4)953m峰(向峠)→(約1時間)→5)公衆トイレ→(約10分)→6)八丁池見晴台→(約15分)→7)八丁池→(約35分)→8)林道出合→(約45分)→9)舗装道路→(約20分)→10)水生地→(約10分)→11)水生地→(約10分)→12)水生地下駐車場(Goal) - 難易度:体力 ★★★☆☆ 、技術 ★☆☆☆☆ 、危険 ★☆☆☆☆
- 歩行時間:4時間20分
- 距離:12km
- 最低高度:600m
- 最高高度:1209m
- 累積高度(+)828m
- 累積高度(-)836m
- 消費カロリー:1625kcal
- 路面:よく整備されたハイキングコース(上り御幸歩道、下り御幸歩道)
- おすすめの季節:四季を通じて楽しめます(冬は雪があることもあります)。
- 交通機関(アクセス):
【電車・バス】伊豆箱根鉄道(駿豆線)修善寺駅から河津駅行きバスで、水生地下バス停まで42分。
【車】水生地下駐車場(無料駐車場 約17台)
■地図情報
地図上での位置や標高は次のとおりです(青線がルートです。拡大もできます)。
特に危険を感じる箇所はありません。グーグルマップでも表示しておきます。各ポイント地点の情報も参照できます(右上□で拡大地図表示もできます)。
「八丁池(天城山)」トレッキングコースの特徴・見どころ・立ち寄りスポット
「八丁池(天城山)」トレッキングコースの特徴・見どころを見てみます。
■旧天城トンネルから天城峠を目指す
1)水生地下駐車場(Start)-天城峠(約30分)
旧天城トンネルから天城峠に登り、尾根通しに樹林帯を散策、森林浴を楽しみながら「天城の瞳」八丁池を目指します。(上り御幸歩道、下り御幸歩道コースです)
出発は、旧道入口「水生地下(すいせいちした)駐車場」です。新天城トンネル入口まで国道414号線を歩いてから、旧天城トンネルへ古道の雰囲気漂うハイキングコースを登りつめます。例年11月に行われる天城もみじまつりの季節は紅葉が楽しめそうです。
旧天城トンネル(天城山隧道(国の重要文化財))は、川端康成の『伊豆の踊子』でも有名で。このトンネルの中を歩くために訪れる観光客も少なくありません。
太いブナの木が点在する天城峠へは急坂を登るとすぐです。
■「天城の瞳(伊豆の瞳)」八丁池を堪能する
2)天城峠-八丁池(約2時間)
「天城峠」には展望はありません。峠では万三郎岳から仁科峠へ続く「伊豆山稜線歩道」にでます。その歩道を左にたどって「八丁池」を目指します。八丁池まではずっと緩やかな道で歩きやすい。
新緑がまぶしいブナ、ヒメシャラの原生林を越えて、アセビの林をくぐり抜けると「八丁池」はすぐです。
3)八丁池-水生地下駐車場(Goal)(約1時間50分)
「公衆トイレ」の横から見晴台はすぐです。見晴台からは「八丁池」の全容が見渡せます。天気が良ければ富士山の頭もかすかに望めます。また見晴台からは360度伊豆の山々が展望できます。
見晴台から下っていくと八丁池のほとりにつきます。御幸歩道の道標の少し先に八丁池休憩所があります。八丁池の湖畔で、大変明るい広場となっており、ハイカーがそれぞれランチをとっています。ここでお昼休憩とします。
「八丁池」は、標高約1173mに位置して、その神秘的な湖面姿から「天城の瞳(伊豆の瞳)」とも呼ばれています。「青スズの池」の別称もあります(周囲がスズタケに覆われていたことから)。過去には天城山の火口湖と言われていましたが、現在では断層のずれによって生じた窪地に水がたまってできた湖であることが明らかとなっています。
周辺には、ブナやヒメシャラ等の自然林が残されており、天然記念物であるモリアオガエルの産卵地としても知られています。
モリアオガエルの生態『モリアオガエル (科学のアルバム)』は、こちらをチェック👇
「八丁池」の名は周囲が八丁(約870m)あることからついたと言われますが、実際は580mほどのようです。湖畔には、昭和5年(1930)6月にこの地を訪れた昭和天皇の行幸記念碑があります。
帰りは、「下り御幸歩道(みゆきほどう)」ルートで、水生地を目指します。はじめはアセビですが、杉や桧の高木の緩やかな下り道となります。途中で林道(岩尾林道)を横切り、舗装道路(本谷林道)に出るまでは一本道で、道標もあり、わかりやすいコースです。
緩やかに下っていくと「水生地(すいしょうじ)」があります。そこを流れる清流(本谷川)は、沼津港に注ぐ一級河川 狩野川の源流として知られています。
さらに川端康成の伊豆の踊子文学碑を通って水生地下駐車場(水生地下バス停)に到着です。
ノーベル文学賞作家「川端康成」の名作『伊豆の踊子』。学生の頃に読みましたが、改めて読み返してみたくなります。こちらをチェック👇
お疲れさまでした。
「八丁池(天城山)」トレッキングおすすめアレンジコース
「八丁池(天城山)トレッキングコース」は、時間や体力と相談しながら自分に合ったコースアレンジが可能です。
天城山(万二郎岳・万三郎岳)登山コース(シャクナゲコース)は、関連記事を参考にしてください。こちら👇
『【厳選12】静岡県(伊豆)でおすすめのトレッキングコース〜八丁池(天城山)〜』まとめ
静岡県在住30年以上の筆者が実際に歩いて厳選した、静岡県伊豆のおすすめトレッキングコース”第12弾”は、『森林浴と「天城の瞳」を堪能する〜八丁池(天城山)山〜コース』としました。
静岡県やその周辺の地域、伊豆や箱根、富士山周辺は、東京近郊からも近く、比較的訪れやすい地域でしょう。マイカーやレンタカーであれば東京周辺からの日帰りも可能です。
紙の地図『山と高原地図 伊豆 天城山 2024 (山と高原地図 33) 』は、こちらをチェック👇
今後もおすすめのトレッキング・山歩きコースやウォーキングコースを順次ご紹介していきたいと思います。
トレッキングや登山、山登り、山歩きの服装やグッズ選びで悩んでいる方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。こちらをチェック👇
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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